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作品No.2心の情動
あなたの自由
あなたの腕を
つかもうとした
あの日

僕は躊躇った

このまま僕の傍に
抱き寄せて
あなたの自由を
奪ってしまって
良いのだろうかと

そう迷ったまま
ずっと迷ったまま
あなたは
どんどん遠くなり

腕を掴もうとしても
届かぬ距離にいた

もう
何も掴めない

あなたの手も
握れなければ

あなたに僕の声も
届かなく

あなたはいつの間にか
光となって
遠くに消えていた

2012/07/30(月)

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作成日 : 2013/01/21(月) 18:56
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Book Shelf Ver:1.7 - 天空の彼方