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作品No.6想玉 - Delusion
Episode.2 - 物語
「ふぅ…今日も一日疲れたなぁ」
そんなことを呟きながら、家の扉を開ける。

ガチャッ。キィー。

「ただいまー」
家の中の電気は点いておらず、真っ暗でシーンと静まり返っている。
「あれ?真奈?出掛けてるのかな?特に予定があるとは聞いてないけど」
「まぁ、良いか。とりあえず着替えよう」
ネクタイを緩めながら自分の部屋に入り、上着やネクタイをハンガーにかけた。
「りゅーちゃん、おっかえりぃっ!」
突如、何処からともなく真奈が勢いよく抱きついてきた。
受け止めきれずによろけてしまい、ベッドに押し倒される。
彼女の柔らかな太ももが俺の脚を挟んでいる。
「なんだ、居たんじゃん。何してたの?電気もつけないで」
「はぁ…はぁ…。えへへ。りゅーちゃんの事を待ってたんだよ?」
何故かに息を荒げながら、彼女は俺に顔を近づけ答えた。
「待ってたって、どうかしたの?」
「…」
真奈は無言のまま、ジトーっとした目つきで身体を少しモジモジさせ、何故か手を俺の胸部へと這わせ始めた。
やさしく、ゆっくり。何かを求めているかのように撫でてくる。

「ふふっ。りゅーちゃぁん…」
甘い声で俺に囁き掛けながら、俺のシャツのボタンを外していった。

「ふっ…んっ…はぁっはぁ…」
彼女の顔が胸部に近づき、熱い吐息が俺に当たる。

彼女の太ももから伝わる熱などから
彼女の身体が、火照っているのが分かる。
また、時折に俺の脚に股の間を擦りつけているのだった。

何時も見ない攻めの彼女に俺も興奮してきていた。
何を求めているのかは、もう分かっている。
けれど、彼女がしたい様にさせてみる事にした。


彼女は既に夢中な様子だ。

「ちょっぴり、汗の臭いもするけど。りゅーちゃんの匂いだと興奮しゅる…」
そう呟きながら、今度は舌を這わせ始めている。

俺の乳頭を口に含み、舐めだす。
「りゅーちゃんっ…りゅーちゃんっ…んふっ。ちょっとしょっぱいけど、それがなんだか美味しいよぉ…」
時折、俺に熱い口付けを求め、積極的に舌をも押し入れてくる。
「んっ、んふっ。あっ…んっ…。りゅーひゃん、だぁぃしゅきぃ」
彼女に興奮してネトついた俺の唾液と、彼女の熱い唾液が絡み合って糸を引く。
その様を彼女は見て、嬉しそうに微笑む。
糸を吸いながら、俺の唇に近づき、また口付けをする。
それを何度か繰り返した後に、手をそーっと俺の股間へと伸ばしてきた。

そして、ズボン越しにやさしく撫でまわす。
「へへへ。んっ…」
ちょっとした笑みを含みながらもトロンとした目で彼女は俺を見つめる。
その表情と撫でられるこそばゆさで、俺はドキドキして
たちまち血流が増幅していった。
それを察した彼女は、少し顔を赤らめながらもさっきより微笑んで、俺の耳元で呟く。
「りゅーちゃんの…おち●ち●、おーきく…なって…きた、ね。えへへ…」
「もっと、私で…おっきく、なってねっ?」
チュッ。
彼女は俺の頬にキスを残し、身体を起こしてから一間を置いた。

その後、俺のズボンとパンツに手をかけ引き摺り下ろしてきた。
狭い場所にしまい込まれていた俺の欲棒が、勢い良く天を仰ぐ。
「んっ…ふふっ。りゅーちゃんの、今日も元気良いね…。嬉しい」
そう呟きながら、硬くなってビンビンな俺の欲棒を
ツンツンツン。
っと指で軽く突いた後に、手で掴み、上下にスライドしはじめる。
次第に、先っぽの方をレロレロっと舐めたり、口に含み音をたてていた。
チュ…チュパッ。ジュポッ…ジュポッ。
「んっ………んふっ。はぁはぁ…りゅーちゃんの、ゃらしぃ匂ひ…」
ジュッ…ジュポッ…チュッ…ヂュパッ…ヂュッ。
「すんごくカチカチ、ビンビンだぁ…。ゃらしぃ、お汁の味もしてきたぁ…」
ヂュッ…ジュルッ…ヂュパッ。
「ふひっ…りゅーひゃん、気持ひ良ひ?」
いやらしく舐め回し続けながら、上目使いで訊いてきた。
「あぁ、真奈っ、気持ち良いぃ」
「そっかぁ…。あっ、あふっんっ…んっ」
欲棒が、ピクンっと反応したのを感じ取り、嬉しそうにもするが、ちょっと物足りなさそうに俺を見つめる。
「りゅーちゃん?………」
彼女は、息を荒げながら俺の手をおっぱいへと誘導した。

「真奈、もう駄目っ」
俺は突如、声を上げた。
愛おしく堪らない感情がとてつもなく高まり、気付けばかなり息が上がっていたのだ。
一度、抱き寄せて立場を一変させ、今度は俺が彼女の太ももを脚で挟み込み、
更には彼女の腕を押さえて身動きをとれなくした。

「どうしたの?真奈から襲ってくるなんて、今日は自棄に大胆でえっちだね?」
耳元で呟き、彼女の目を見つめる。
そして、撫で回すように彼女の身体を見た。
「はぅぅ~ん。りゅーちゃんっ…」
先程の大胆さとはうってかわって恥ずかしそうにする彼女。
俺は彼女の服を勢い良く捲くしあげた。
「ひゃぅっ…」
いつもは隠されている、柔らかそうなおっぱいが、ぷるんっと正体を表した。
大き過ぎず、小さ過ぎずな大きさで、形は整っている。
また、桜色の乳頭はツンとしていて、辺りの輪も広がり過ぎずで美しい。
「真奈ったら、いやらしい身体つきだよな…ゴクッ」
「りゅーちゃんは…いやらしい私…キライ?」
「そんなはず無いだろ。魅力的で、愛しくて堪らない」
そう告げると、俺は彼女へ唇を重ねて熱いキスをした。
そして、ビンビンな欲棒を彼女の太ももに押し付けながら、彼女のおっぱいに顔を埋める。
乳頭のまわりを優しく舐めてから乳頭を荒めに舐めまわす。
そして、口に含んで吸ったり、軽く歯を当てたり。
「ひゃっ…いっ…あっ…あんっ…」
おっぱいを優しく揉んだり、時には強く揉む。
乳頭も撫でる様に触ったり、つねる様に触って強弱をつけた。
「あっ…んっ…。はぅんっ!はぁ…。ひゃっうんっ!!」
彼女の喘ぎ声が次第に大きくなっていく。
「どうだ?真奈、嬉しいか?」
「あっあっあっ…。ひゃっ…う、うん。う、嬉しい。りゅーちゃんの、おち●ち●…ピクピクしてるのも伝わってきて…そっ…その…凄く、いやらしいし…」
「りゅーちゃんが、私にコーフンしてくれてるのも嬉しいのぉ…」
「本当?」
「俺じゃなくてもコーフンしてくれたら、嬉しいんじゃない?」
「俺のおち●ち●で無くても、嬉しいんじゃない?」
「むぅ…。りゅーちゃんのイジワル」
真奈が俺を見つめながら、プイッと膨れた。
「りゅーちゃん、んー」
真奈が俺を引き寄せ、キスをせがんでくる。
俺が、キスをせずにいると
「りゅーちゃん、んんー!!」
………。
「 うぅ…。りゅう…」
今にでも涙が溢れ落ちそうな顔をしていた。

やっぱ、愛しいな。
そう想いながら、濃厚な口づけをする。
「んっ…ふっ…りゅ~…ひゃん…りゅ~ひゃんっ…ふんっ…はっぁ…」
「真奈っ…んっ…意地悪してゴメン。俺が絶対に真奈を…放さない」
「真奈は、俺のだ」
「うんっ。りゅ~ちゃんは、私の!!」

熱い想いが止まらない。
幾度となく、濃厚な口づけをしあった。

「りゅ~ちゃん…」
何かをしてほしそうな顔をしながら、モジモジしている。
「うん?どうした?」
「…舐めて…欲しいの…」
その言葉通り、俺はおっぱいを再び舐め始めたのだが。
「りゅ~ちゃん…」
「なに?」
「違うの。おっぱいじゃなくて…アソコ…を…舐めて…欲しいの…」
「アソコ?ここか?」
今度は、おへそを舐めてみる。
「ひゃっ?! ち、ちがうの…。お…おま…●こを舐めて…欲しい…」
「よく聞こえないな!何だって?」
「お、おま●こ!舐めて欲しいの!」
そう言うと、彼女は見て!舐めて!と言わんばかりに、股を開きおま●こをクパァっと広げていた。
顔を赤く染める彼女にニコっとほほ笑みつつ、俺は彼女の股を覗きこんだ。
「真奈、期待の液でヌレヌレだな!」
「うぅ…言わないでぇ…」
「大体、りゅ~ちゃんのせいだよぉ…。りゅーちゃんが、待たせるし…意地悪もするしぃ」
「そもそも、りゅ~ちゃん独りでビンビンでさ…ゃらしぃ匂いを醸し出してさ?興奮しちゃうよ。ズルいよ!」
「もっと、りゅーちゃんが襲ってくれても良かったのにぃ…」
「そうなんだ?そんなに、したかったんだ?して欲しかったんだ?」
「う…ん…。 りゅ~ちゃん、毎日毎日仕事で。大変そうだし…我慢してたの…」
「だけど…」
「耐えられなくなった?」
「うん…」
「あはは…」
「笑い事じゃないよぉ。寂しかったの!」
「良いよ?真奈、もっと求めてくれて。したいなら、したい!って毎日でもアピールしてくれても良いんだよ?」
「そうなの?りゅ~ちゃん、良いの?」
「てか、真奈の可愛さで、俺を誘惑してよ?疲れも吹っ飛んじゃうよ」
「うん。分かった…」
「じゃぁ、俺の為に我慢してくれたご褒美な」
俺は、改めて彼女のおま●こに向き合って、舌を伸ばす。
舐めたり、ジュルジュルとゃらしく音を立てながら吸ってみたり。
おま●こにある、突起物を入念に。激しめに舌で弄る。
また、指も挿入して、1本2本と数を増やして、おま●こを内側から擦る。
「やっ。やんっ…。りゅ~ちゃん…いやっ…。あっぁん、イヤっ…」
「うん?期待してたんじゃないのか?そんなに、嫌なら、止めるか?」
「ちっ、違うの。良いっ…の…。気持ち良いっ…りゅーちゃん、もっと!もっと、して?」
「真奈も変態だなぁ…」
「ごっ、ごめんなさい…でっ、でも…りゅーちゃんにだけなの。りゅ~ちゃんだから…。色々してほしいの」
「うん。判ってる」
彼女に応えるように、彼女の中で指を激しく動かした。
「うっ…あっ…あんっ…ダっ…ダメッ…いっ…気持ち…良い」
俺の指に彼女の中の、ゃらしい液体が絡まってグチョグチョっとゃらしぃ音を鳴らす。
「あっ、激しっ…んっ…すごぃ…りゅ~…ちゃんっ…わたしっ…おかしく…なっちゃう!!」
彼女の中のグチョグチョ感は増していくばかりで、音も大きくなる。
「りゅ~ちゃんっ…あっ…ひゃんっ…何か…何か、出っ…出ちゃうぅ~!!」
「あっ、あっ…あ~ん!!りゅ~ちゃぁん!!ダメっ。がっ…我慢できないぃっ…」
プシュッ!!プシャー!!
指を引き抜くと彼女は腰をビクビク震わせながら、透明な液体を勢い良く吹き出した。
指から滴り落ちる液体を彼女に見せる。
「りゅーちゃん…ごめんなさい…」
何故か、申し訳なさそうにする彼女。
「大丈夫だよ。潮、出たね? 凄く良い顔してた」
「良い顔?」
「うん」
チュッ。
彼女に軽くキスをしてから、耳元で囁く。
「すんごく可愛い、イキ顔してた」
「はうぅ…」
彼女は、恥ずかしさのあまりか、咄嗟に顔を手で覆い隠し、目を瞑っていた。
「真奈?手、退けて?」
「イヤァン…」
「もっと、真奈の可愛い顔を見てたい。俺に見せて?」
「うぅ…はずかしぃのぉ…」
彼女は躊躇しながらも手を離す。
すかさず、俺は彼女に口づけをする。
「んっ…りゅうひゃぁん…」
「真奈、もっと舌出して?」
甘い顔をしながら、舌を出す彼女。
ピチャッ。ネチャッ。
舌を絡め合う小さな音が自棄に大きいように聞こえた。

どれぐらい、キスしあっただろうか。
「真奈…」
「りゅ~ちゃん…」
同じ気持ちなのだろうか。
彼女も、自分の人差し指を咥え、物欲しそうな顔をしていた。
彼女の股の間に腰を下ろして、挿入しやすいように、欲棒の先端に自分の唾液を塗布 する。
「真奈、入れるぞ?」
「うんっ。りゅ~ちゃんの、おち●ち●、ちょうだい?」
その言葉を合図に、彼女の聖域に欲棒を宛がい、擦り合わせた。
そして、ゆっくりと彼女の中を抉じ開けながら、進む。
「あっ…あ~んっ。りゅ~ちゃんの熱いおち●ち●、入ってきたぁ」
「あぁーっ…」
欲棒から伝わる、ゾクゾクする感覚に俺も声を漏らした。
「真奈、全部入った。動くぞ」
「うんっ。りゅーちゃん…きて…」
俺は彼女の中をゆっくりと往復し始めた。
彼女の内壁と愛液が、欲棒にまとわりつき擦れ合う。
「あっ。はんっ…。あんっ…あっ…あんっ」
「はぁっはぁ…」
ピストンする度に、彼女の喘ぎと俺の息は荒くなっていった。

時折、腰を振りながらキスをしあう。
「はんっ…んっ…りゅ~ちゃん…」
「はぁっ…はぁっ…真奈っ…」
互いに快感に浸り、求め合いながらするキスはまた格別で。
気づけば、もっと刺激を求めるように、腰の動きが次第に早くなっていた
「はぁ…はぁ…。んっ…。真奈、どっ、どうだ?」
「あっ…あんっ。ダ、駄目っ…。そっそこ…気持ちぃ…良いっ」
「ここか!ここが良いんだな?」
一定の場所を重点的に 刺激し続けた。
「あっ…んっ…。いっ、イヤッ。りゅ~ちゃあんっ…すっ…すごいっ 」
「まっ、真奈っ…んっ…はぁ…はぁ…。どう…凄いんだ?」
「りゅっ…んっ…。りゅーちゃんの…あっ…。熱い、カチカチ…おっ…おち●ち…あぁんっ」
「えっ?何がだって?!」
「おち●ちんっ!…がっ!はぁっ、ぁん…。おま●…の…んっ…」
「えっ?何処だって?!」
「お●んこっ!の…あんっ…。中で…激しく擦れてぇ…んっ…。凄いのぉ…はぁん…」
真奈の淫猥な発言に、更に興奮が増して、限界を越えそうになった。
しかし、まだまだ彼女を欲しく。
一度、欲棒を引き抜いて一間をおいた。
「「はぁ…はぁ…」」
お互いに息を整えながら、見つめ合う。
何だか、照れでこそばゆく感じた。

「真奈、こっち来て?」
真奈が起き上がり、俺がポンポンと叩いた位置に座る。
そして、俺は真奈が寝ていた位置に仰向けになった。
「真奈、おいで?」
「ぅん…」
彼女は頷くと、俺に馬乗りになった。
「真奈、俺のおち●ち●、自分で入れて?」
「ぅん…」
その言葉を合図に、真奈が俺の欲棒を握り、自分の聖域に宛がいながら腰を落とした。
「んんっ…あっ…あんっ」
彼女が乳首の勃ったおっぱいを揺らしながら、腰を振る。
「りゅーちゃん…気持ちぃ?」
「うん、真奈のおま●こ、気持ち良い」
「あんっ…へへ…良かった…。さっきから、私が感じてばっかりで…」
「そんな事無いよ!我慢するのが大変なぐらいだよ?」
「そぉーなんだ?」
彼女は俺を見下ろしながら、少しだけニコッとすると、急に腰の動きを早くしだした。
「あんっ…あんっ…あっ…」
「ちょ、ちょっと…んっ…真奈?」
呼び掛けに答えず、激しく動くのを彼女は止めない。
「んっ…あんっ…りゅーちゃんの、おち●ち●っ…奥まで当たって気持ちぃ」
「んっ…んんっ。真奈?真奈ってば!」
「あっ…あんっ…。りゅーちゃん、どうかしたの?」
「ちょ、結構キてる。」
「りゅーちゃん、まだダメだよ?まだっ…我慢してぇ?」
「うっ…うん…」
俺は、何とか耐える
「あ…すごっ…りゅ~ちゃんの~おち●ち●…凄い熱いっ…。あっ…んっ…。りゅ~ちゃん、下からも突いてぇ?」
「はぁはぁ…んっ…真奈っ…」
俺も彼女の下から突き上げるように腰を動かす。
「んっ。あんっ…あっ…スゴい。凄いよぉ…あんっ…。りゅ~ちゃん」
「真奈、もう、無理っ…イクっ」
「りゅ~ちゃんっ…いっ…いいよっ!出して?あっ…んっ…。私もイキそ…」
「んっ…真奈、何処に欲しい?」
「おま●こっ…中にっ…中にぃ!あんっ…。りゅ~ちゃんの、ミルクちょうだいっ?」
「あーっ」
「あんっ」
「「イッ、イクっ!!」」
刹那、彼女を抱き寄せ、すかさずキスをしながら欲棒を解放した。
ドクン!ドピュッ…ビュルルルッ!
彼女の中で、俺の欲棒が暴れ、幸せミルクが注がれる。
ビュッ!ビュビュ!
「んっ…チュッ…んふ…真奈ぁ…」
「チュッ…あんっ…んふ…りゅ~ちゃん…。すごい…おち●ち●…私の奥でビクビクしてるっ」
「んっ…ふぅ…。真奈、急に激しくしすぎ…」
「だって、りゅ~ちゃんに、すんごく気持ち良くなって欲しかったもん」
「それは…嬉しいけど…」
「ねっ…りゅ~ちゃん、私で、気持ち良かった?」
「エロくて凄く良かったよ。チュッ…」
「チュ…。んっ…エヘヘっ…」
真奈がゆっくりと立ち上がり、欲棒を抜くと…
「あっ…りゅ~ちゃんのミルク、いっぱい溢れてきたぁ…♪」
凄く嬉しそうな、彼女なのであった。
その後、彼女と一緒にお風呂に入り、洗いあっこしながら2回戦に突入したのは…言うまでもない。

「ま、真奈っ…」
「りゅ、りゅ~ちゃんっ…良い!おち●ち●気持ちいぃ…」
「「いっ、イクッゥ!!!!」」

幸せな愛の奏が響いた。

………。
……。
…。

「まなぁ……」
…。
……。
………。

「か…く……お……」
「かしわ…く…!!おき……!!」
「柏木くん!?起きてっ!!」
誰かが呼び掛ける声に俺は、はっとして目が覚めた。
机から顔を上げると、目の前には黒羽さんが居た。
「!!!!。ま…あっ…。くっ、黒羽さん!!!?」
ついつい、真奈と呼びそうになってしまう。
「あ、柏木くんやっと起きてくれた。もう、授業終わったよ?先生が、早く帰りなさいって」
「えっ?」
周りをキョロキョロ見ると、もう他には誰もいない。
窓からは、夕日が差し込み、教室を橙色に染めている。
「あっ…黒羽さん、わざわざゴメン!」
「大丈夫だよ?日直で日誌出したりとかしなくちゃいけなかったし」
「そ…そうなんだ」
「ところで、柏木くん、どんな夢見てたの?」
黒羽さんとのえっちな妄想を夢で…何て言えるはずがない。
「なっ…何で?」
「クスッ…なんか、寝言を言ってたみたいだし…。あと、涎の跡が付いてるよ?」
そう言いながら、彼女は自身の口元を指差して、場所を示した。
俺は、彼女の口元を見てドキッとしつつ、慌てて自分の口を拭った。
「あっ、あの、黒羽さん、俺、寝言で何を言ってた?」
「えっ?小さい声でブツブツ言ってたから、良く分かんなかったよ?」
「ふぅ…。そっ…そう。なら良いや」
「…?」
彼女は不思議そうな表情をしていた。

「さぁぇて、帰ろっと」
彼女と教室で二人きりというシチュエーションに、ドギマギしながら、急いで帰り支度をする。
教科書などを仕舞っていると、手が滑り、一冊のノートが落ちた。
「柏木くん、ノート落ちたよ?」
彼女が、落ちたノートを拾おうとしてくれている。
「あっ!黒羽さん!大丈夫!!自分で拾うから!!!」
俺は慌てて落としたノートに手を伸ばす。
「あ…」
俺の手は、彼女の柔かな手の上に重なり合った…。
ドキドキがピークを迎え、俺は一瞬固まる。
…。
「ごっ、ゴメン!」
俺は急いで手を退いた。
「はい、ノート」
彼女は何も気にした様子はなく、俺にノートを差し出す。
「あっ、ありがとう」
俺は受け取って鞄に仕舞った。
表紙に「Delusion」の文字が書かれたノートを…。

…。

全てを仕舞い終わり、鞄を持って教室をの出口へ向かう。
「黒羽さん、じゃぁね!」
「竜、太、くん、また明日ね。バイバイ」
彼女のそんな声を背に、俺は教室を後にするのだった。

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作成日 : 2015/02/03(火) 17:49
更新日 : 2016/02/10(水) 10:15
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Book Shelf Ver:1.7 - 天空の彼方