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作品No.6想玉 - Delusion
Episode.1 - 物語
「マナ!!! 俺は!君の事が好きだ!!!!!」

それがすべての始まりで。
その彼女は今、俺の目の前で甘い声を出している。

「ねぇ…竜ちゃん、キス…して?」
俺の耳元に囁かれ、とてつもない愛しさが押し寄せ、彼女を支配したくなる。
そして胸も高鳴り、甘い息を漏らす彼女の唇を塞ぐ。
ジワジワと熱くなってくる身体、俺と彼女の息。

胸一杯に彼女への想いが流れ込んだと同時に、俺は舌で彼女の唇を抉じ開けて進む。
彼女の舌と絡み合わせ、自分の想いが届くように。
自分の想いが…彼女に溶け出すように…。
熱く。熱く! 熱く!!
「りゅー…ちゃん?」
ちょっと疑問系に名前を呼び、俺を見つめながらニコッと微笑んだ。
彼女は俺をぎゅーっと抱き締めると、「これでもか!」と言わんばかりの
熱く。熱く!熱い!!
キスをしてくれた。

「マナ…大好きだよ?」
「うんっ。りゅーちゃんっ…私もだぁい好き」

暫くそのまま見つめ合っていると、彼女が俺の顔を胸に抱き寄せる。
彼女も俺と同じで胸が高鳴っていた。
何故そうなっているのか、彼女が何故、俺を抱き寄せたのか。
何となく判って居たけれど。

「どうしたの?」

俺はマナに尋ねる。
「察してよ?」と言う感じで、彼女はちょっとツンとした。

「りゅーちゃんの、意地悪ぅ…」

その表情が、また可愛くて、堪らない。
すかさず、彼女に口付けし

「マナ?どうして欲しい?」

と彼女の耳元で囁いた。

「私をもっと、愛して欲しい」
「うん。それだけで良いの?」
…。
「私から離れないで欲しい」
「うんっ。もちろん、放さないよ」
…。
「私にもっと!触れて欲しい!」
「うん。うん!俺も君に触れてたい」
…。
「それから?」
俺は彼女に、甘い声で問いかける。
マナは、顔を赤らめさせて
「りゅっ…りゅーちゃん…の…」
「そっ…そのー…あっ、あのぉ…」

「りゅーちゃんの、…が欲しい…」
一部が声にならないほどに恥じらい、俺を見つめる彼女。
俺も見つめ返して、わざと一間を置き一気に彼女の衣服を捲し上げ
柔らかく、美しい、おっぱいを揉み始めた。

「ひゃぅんっ!? あっ…。んっ…。りゅーちゃん…」
喜びが混じるその声に、俺の血流も増していく。

「俺も、もっともっと。マナが欲しい」
そんな事を言いながら…
「ひゃうっ…んっ」
彼女の経った乳頭を口に含み、俺の唾液でベトベトにしていく。
全体的に、優しく…。時には勢い良く舐め回す。
それと共に変わる彼女の鳴き声。荒れる息、奏でに堪えられなくなっていくのだった。

「ねぇ、マナ…そろそろ…。お願いがあるんだけど…」
「なに?りゅーちゃん」
「俺の………」
彼女の耳元でお願いをする。
互いに少し、頬を赤くして返事を待つ。
「もちろんだよ! 私だって、欲しいし。してあげたいもん」
「ありがと。 じゃぁ、お願いするよ」
彼女は、俺のボクサーブリーフに手をかけるが…
「えへへっ…」
ふと、笑顔を見せ、俺を見つめ…ゆっくりとパンツを降ろす。
「りゅーちゃんっ…すごいっ! もう…こんなに…大きっぃい」
俺のモノは既にもう、勢い良く天を仰いでいる。
「マナが、その…。可愛すぎて…愛しすぎて堪らないんだ」
「ありがと。嬉しい♪」
彼女はゆっくり、優しくソレを撫で始め俺の股に顔を埋める。

柔らかな唇、熱を帯びながら動き回る舌、少しネットリして絡み付く唾液…。
それがどことなしに心地よく。
撫でられる刺激、吸引される刺激に、これほどにない幸福感を抱いた。
時折、上目遣いで様子を伺い見ている彼女が俺を更に興奮させる。
「んふっ…。りゅー…ちゃん、ビクビクしてるね。それにすごく熱くなってるよぉ?
ね、りゅーちゃん…気持ちぃ?」
俺の様子からして判っていそうなので、答えずにいると
「ねぇーえ…気持ち…いぃ?」
再び問いかけてくる。
どうやら、ちゃんと声に出して言って欲しいらしい。
「気持ち良いよ。聞かなくても、分かってるだろ?」
「わかんなぃよぉ…」
言葉によって得られる興奮もあるのだろう。
彼女はどこか嬉しそうでニヤついていた。

マナから俺に口付けし、俺の手を掴む。
俺の手を胸…お腹へと這わせさせて、下腹部に…。
彼女の聖なる領地へと案内された。

優しく撫でて、様子を探る。
彼女も、期待と興奮で堪らないのが分かった。
聖なる領地は、既に愛液でヌレヌレになっていて、そのままでも迎い入れて貰えそうだった。

直ぐにでも迎い入れて欲しい…いや、直ぐにでも入れ込んでしまいたい。
だけどまだ。もっと、彼女を堪能したい。
今度は俺がマナの股に顔を埋め、マジマジと聖なる領地を見つめる。
「やっぱり、エロいな。ココは」
「りゅーちゃん…恥ずかしいよぉ…」
「今さら、恥ずかしがらなくても。もう、丸見えなんだし」
「恥ずかしいものは、恥ずかしいの!」
彼女はちょっとツンとする。
「だったら、止める?」
俺は正直、止めるつもりはないが。

「ヤダっ…恥ずかしいけど、嬉しいの。だから…もっと…して?」
それを聞いた途端に、俺は聖なる領地へ舌を伸ばす。
「ひゃっ。あっ…んっ」
しばらく、舐め回した後にゆっくりと指を聖地へと進入させてみる。
前進、後退を続けた後に激しく中をかき回してみた。
「あーっ。ああんっ。りゅ、りゅーちゃぁん… 」
彼女は声を荒くした。
「どうした?気持ち良いか?」
「うんっ。りゅーちゃん、気持ち良い!私、りゅーちゃんに弄られて気持ち良くなってるぅ」
嬉しき言葉によって、興奮するが…互いに何かが物足りない感じを覚える。

「りゅーちゃん…」
「マナ…」

俺は彼女の股の間に腰を下ろし、そびえ勃つイチモツを聖地にあてがった。
「良いよ?りゅーちゃんっ…。りゅーちゃんの、入れて?」
その言葉を合図に、ゆっくりゆっくりと。
奥へ奥へと。
「あーっ…」
気持ち良さのあまり、俺も声が漏れる。
「あぁんっ。りゅーちゃんのが!りゅーちゃんのが入ってきたぁ」

「気持ち良いね!!りゅーちゃんっ」
「気持ち良いな、マナ」
二人見つめ合い、照れる。

もっともっと、得たくなり、ピストンを始める。
イチモツが聖地の壁と擦れ合い、互いに刺激を与え合う…。
互いに同じことをし、互いに温もりを感じながら、互いに気持ち良く。
「気持ち良い」と言う想いを共有、互いに味わう。

「あんっ。あーっ…。あー、あー、あー。気持ち良ぃ…。もっと!もーっと!」
「いっぱい。沢山突いてぇー。りゅーちゃん、りゅーちゃん!」
「んっ。あんっ。あんっ。りゅーちゃんっ、私で気持ち良くなって! 私で感じてぇ!」
愛の奏でに没頭していた。

互いに感じ合って、どれぐらいの時間が経ったのだろう。
彼女は何回になるのだろうか。
「りゅーちゃん!またっ!またっ!! イッちゃぅ。りゅーちゃんの、気持ち良すぎてイッちゃうよぉー」
壮絶な気持ち良さによって、俺も流石に限界が近づいて来ていた。
「マナ!今度は、俺もっ!俺もっイクッ」
「あぁっん。うっ、うんっ。いっ、いっしょにっ…。いっしょにイこっ。」
「マナ、何処?何処が良いっ?んっ…」
「りゅっ…りゅーちゃん…のっ。りゅーちゃんの聖なる液体…なっ…中にぃっ…欲しいっ」
「中?中に出しちゃって良いの?」
「うんっ。良いっ!いいのぉ…。中がっ!いいのぉ。たくさん出して?そのまま…いっぱい、ちょうだい!」
俺は、ラストスパートにかかって激しく腰を動かす。

「うぅっ…あーっ…」
「あぁんっ」

「「イッ…イッくぅー」」

互いに同時に達し、マナの中で俺のイチモツは弾けてドクドクと波を打ち、彼女の壁もドクドクと波打った。
「はぁーはぁーはぁっ…。りゅ、りゅーちゃんの、熱い、熱い聖なる液体がっ私の中にっ…」
彼女は満面の笑みを浮かべる。
その表情にドキッとし、もう一度、ドクッと波打った後に聖なる液体の放出を終えた。

イチモツを彼女の聖なる領域から抜き去ると、彼女の愛液と混ざり合った、白い液体が流れ出してくる。
その光景がまた、すばらしく嫌らしいかった。

「いっぱいでたねっ!りゅーちゃん。すごい気持ちよかったね!りゅーちゃん」
「マナの中、すごく気持ち良かったよ。ありがと。愛してる」

こうして俺らは一晩の夜を過ごし、繋がった。
愛し、愛おしみ、互いに求め合い、互いに感じ合い、愛を育んだ。


この行為だけが「愛」ではない。
あくまでも「愛」のひとつであるのだが…。


「愛」を確かめ合う。
「愛」を求め合う。
満たされる気持ちと、その、なんとも言えない快感に…。

「ひゃっ。りゅっ…りゅーちゃんっ。あっ、あっーああんっ。きっ、きもちいぃ…」
「マナっ!おれっ、俺もっ気持ちいいよ!マナ!」

コレで何日…何回目…。
頻繁に彼女は、聖なる液体でベトベトになっていた。

…。


「ふぅー」
一息つくと、誰かの声が耳に入る。
「おぅ、竜太!なにやってんだ?」
高峰慎平が姿を現した。
「うおぉっ!?」
咄嗟に机に広げていた用紙を隠したが、間に合わなかった。
「ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ?」
用紙に目を通しながら、慎平は呟く。
「まな、 俺は、君の事が好きだ? それがすべての始まりで?…」
「ちょっ、ちょぉ!!!!」
竜太は慌てふためいた。
用紙を取り返そうとしても、ひょいっ。っと避けられ。
どんどん慎平に読まれていく。
「なにを書いてんだよ、竜太…」
慎平は呆れた様子だ。
「未だ告白もしてないくせに、こんなエッチぃ妄想して小説なんて書いちゃって。何してんだか」
「うっ…うるさいっ!別にっ良いだろっ」
「まぁ、妄想するのは分からなくないけれど。ナニ?真奈ちゃんと、こういう風にしたいの?」
ジトーっとした目で慎平に見られ、紅潮していた。

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作成日 : 2012/11/20(火) 23:08
更新日 : 2015/02/03(火) 21:51
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Book Shelf Ver:1.7 - 天空の彼方