てんくうのかなた

No.1363

「あっ！ごめん！」

俺は彼女の腕から手を放し、鞄を持って急いで教室を後にした。

まさかの放置プレイ…。


今日の俺は本当におかしかった。
変な夢？も見てしまったし、クラスメイトの女の子を押し倒しちゃうし…。
どうして…と俺は思い返すのだった。



それぞれの数日前の事…。





「あーぁ。今日もいつも通りだったなぁ
○○先輩（主人公)にもっと近づきたいのにぃ」

そんな事を呟きながら、携帯でインターネットをしていた。
すると、一際目立つ、広告が目に止まった。

「なんだろう？これ…」

その広告にはこう書かれていた。
　男女必見！この魔法の水で貴方が想う異性と…。

広告をクリックし、説明を読む。

「うんと？ナニナニ？」

「この魔法の水をあなたの身体につけると魔法の水が身体に馴染みます。
そして、あなたはオープン的になれ、フェロモンが放出されます。
そのフェロモンによって、貴方が想う相手と何か良いことが起こるでしょう。
」

「だってぇ。もしかしたら、○○先輩（主人公)と…？」


と妄想するがこの魔法の水を正直、信じることは出来ない。

「キャンペーン特価、しかも即日配達…」

キャンペーン特価となっていて、とてもお値打ちな感じで売り出されていた。

「これぐらいなら…試してみても…」

こんな感じで広告を見かけた
彼女ら、それぞれの女の子達は購入していた。


いや、彼女らだけでもない。

「俺もモテたいなぁ…何だ？これ！？
安いし、試してみようかな」

興味を抱いた男も買っていた。